「AIOLで行った生体工学サマースクールに参加しました」
こんにちは,AIOLの学生スタッフの家門です.
AIOLでは8/27~8/28にかけて生体工学サマースクール2019のBioengineering Hackathonを行いました.生体工学関連の研究を行っている学生・教授・企業の方々30名程が参加し,与えられた課題に対してグループに分かれて解決のためのものづくりを行いました.私も本企画に参加しました.本稿では,企画の紹介と感想を述べさせていただきます.
生体工学サマースクール2019のBioengineering Hackathonの 1日目は解決手法の構想(ニーズ)を主として行いました.最初にブレインストーミングの練習を全員で行いました.その後,立命館大学スポーツ健康科学部の篠原先生から「スポーツ医学~臨床現場からの問題点~」,飯塚病院 連携医療 緩和ケア科の柏木先生から「緩和ケア領域のイノベーションアイデア」に関して話題提供していただきました.ブレインストーミングを用いて問題の解決方法を構想しました.各個人が1枚のスライドを発表し,これを基にチーム分けを行い,チームで製作するものを決定しました.
2日目は班ごとに自由にものづくりを行い,試作品を製作しました.また,試作品の機能や特徴をプレゼンする資料も作成し,発表会を行い,実行委員および参加者投票によって優秀賞等を決めました.
初めのブレインストーミングや講演会はAIOLのディスカッションスペースで行い,試作品製作ではAIOLの3Dプリンタ,レーザー加工機,はんだごて,マイコンを用いました.AIOLを使用したため,昨年度までのソフトウェア中心だったのに対し,今年度はハードウェアでの製作も見られました.
私もこの生体工学サマースクールに参加したのですが,スポーツ医学や緩和ケアの分野の現在の問題点が分かると同時にブレインストーミングについても学ぶことができました.また,今回の生体工学サマースクールではものづくりだけでなく,その後のビジネスとして作った製品をどのように販売するか,競合企業がいないかなども見据えたうえで解決案を考えることは新たな発見があり興味深かったです.今までシーズ志向でものづくりをしていたのに対して,今回の生体工学サマースクールではニーズ志向でものづくりを行い,今までとは違った考え方でものづくりを行うことができ,とても新鮮な経験ができました.