withコロナ問題をロボットで解決する学生の成果

 ロボティクス学科の岡田と申します。早川先生、松野先生、植村先生と担当しておりますロボット創造実験の成果についてご紹介させていただきます。
  
 ロボティクス学科設立当初は「ロボット実験Ⅲ」、現在は「ロボット創造実験」という名称の科目になっています。ロボット創造実験は、全国を見渡しても(世界を見渡しても!?)非常にユニークな3回生後期配当の実験科目です。4名程度で1つのグループを作り、年度によって金額は前後しますが3万円程度の自由な予算を用いてテーマに沿ったロボットを製作します。3回生後期までに学習してきた実験実習科目、情報、電気電子、機械に関係する専門内容を駆使してゼロから1つの機体を作り上げます。
  
ロボット創造実験では、実際にロボットを製作することを通してこれまで学習してきたロボティクスの講義内容の理解を高めながら、下記の3つの力を中心とした総合力の養成を行っています。
  
 1.計画力  : ユニークなアイデアとそれを実現するための技術、目的に対してどのように達成するかを緻密に計画する能力
 2.実現力  : 計画を実現するために班で適切に作業を分担し、感覚的にではなく工学的知見に基づいてハードウエアとソフトウエアを製作する実行力
 3.表現力  : ユニークなアイデアや作成されたロボットの良さを他者に適切に伝えるためのプレゼンテーションやレポート作成における表現力
  
COVID-19影響下においては、対面での実験がままならず、回数や人数を制限しての実験実施となっていますが、学生たちはZOOMやSNSツールを駆使しながら製作を頑張ってくれました。昨年度は大幅な回数制限、今年度も制限のあるなかで素晴らしい成果を上げています。
  
近年、社会課題を解決するための総合知の重要性が指摘されています。この実験でも、社会課題解決を意識したロボットを製作できるようにと、テーマは「Withコロナ時代の問題を解決するロボット」というテーマで実施いたしました。自分たちや周囲の人々の困り事を解決すべく、人の役に立つロボットが製作されました。ぜひ、そのロボットたちの動画をご覧いただければ、と思います。今後とも諸先輩方の温かいご支援を頂戴できればうれしく思います。よろしくお願いいたします。
  
 https://youtu.be/psQj2DPpDGs
 https://youtu.be/0uRsQ_Cq9k0
 https://youtu.be/abIqz8p-8gs
 https://youtu.be/cEbXYc2Viio
 https://youtu.be/Z1_UfEM91Wo
 https://youtu.be/596l4Lq6ASQ
 https://youtu.be/EQ54mrZeWaI
 https://youtu.be/LCMdXLxjGuk
 https://youtu.be/wMaeX4UOtm8
 https://youtu.be/Ah353IywVz4
 https://youtu.be/48lgQ4GftPE
  
 また、2班と6班の学生さんからコメントを頂戴していますので是非ご覧ください。 
  
 ロボティクス学科3回生 廣橋 拓武 さん
 ロボット名:PCR検査回収ロボット 

 PCR検査した器具を自動で回収できるロボットです。PCR検査したものを人間が回収すると、濃厚接触になる恐れがあるため、ロボットに回収を行わせることで不必要な接触を避けることができます。

 このロボットの特徴は、LIDARセンサーという自分の身の回りの障害物を360度検知することができるセンサーを搭載しています。このセンサーは近年注目されている自動車の自動運転技術にも同じセンサーが取り扱われており、周囲の情報を瞬時にマッピングすることが可能です。この機能を利用して、私たちのロボットでは、検査キットを回収しつつも万が一に人がロボットに接近してきたら避けるように動くことができます。

 
 ロボティクス学科3回生 水野 公稀 さん  
 ロボット名:学食ロボット 
 ロボット創造実験という授業でコロナ対策をテーマにロボットを製作することが課題として与えられました。私が製作したロボットはコロナの感染リスクを減らすために大学の食堂でのスタッフと利用者の接触を防ぐことが目的です。ロボットが自動で料理の盛り付けを行います。
  利用者がセンサに手をかざすとロボットが動き始めて料理が入った容器まで移動します。ロボットの手先で料理を掴みお皿に盛り付けします。
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