機友会ニュースデジタル版第98回①「2019年度機友会賞受賞者の方から受賞の感想いただきました」金谷 麻由佳さん

機友会賞とは

立命館大学理工学部機械工学科とロボティクス学科において優秀な成績を修められ、機友会賞に値するものと認められた学生に贈られる賞です。受賞者には賞状と副賞が贈られます。

立命館大学大学院 理工学研究科 リズム工学研究室 金谷 麻由佳

この度は、この様な名誉ある賞を頂くことができ誠に光栄です。ありがとうございます。私がこの賞を受賞することができたのは、私だけの力ではなく、様々な助言をいただいた先生方や先輩方、共に勉学に励んできた友人達、さらに暖かく見守ってくれた両親のおかげであると感じています。この場をお借りしてお礼申し上げます。今回は、新型コロナウイルス流行の影響により、お世話になった皆様の前で賞を頂くことはかないませんでしたが、担当教員の徳田先生から賞状を頂いた際には、非常に誇らしい気持ちとなりました。

私はリズム工学研究室に所属し、人間の声を発生させる器官である声帯やその周辺の構造の振動についての研究を通じて振動工学を専門に学んでいます。シリコンゴム製の声帯模型を用いて実験を行い、体外で人間の様々な発声方法を模擬することを目標に日々研究を進めています。体外で人間の様々な発声方法が再現できるようになれば、非侵襲的な実験が可能となり声に関する研究の発展に貢献することができます。また最終的には、病気などで声帯を無くした方々のための人工声帯の製作に貢献できると考えています。私の研究を進めるためには、人体の構造に関する知識が必要です。しかし、人体に関する知識は、学部生での講義では学ばなかった内容ばかりで、なかなか理解できないことも多々あります。そのようなときには、先生方や、先輩方、友人達と議論を繰り返すことで少しずつ理解することができるようになり、日々の研究に非常に楽しく取り組むことができています。

また大学院では、専門分野に関するより深い知識を身に付けるために、最先端の研究が行われている海外で学ぶことを最も大きな目標としています。私が行っている、シリコンゴム製の声帯模型を用いた実験は、日本では、私が所属している研究室でしか行われておらず、実験方法などは手探りです。さらに実際の人間の発声に近い実験を行うためには、研究が盛んに行われている海外で実験方法を学び、持ち帰ることが大切だからです。世界に飛び出せば様々な困難に出会うと思いますが、どんなときでも大学での経験を思い出し、周囲の人と協力し、議論を繰り返すことで乗り越えていきたいと考えております。

「シリコンゴム製の声帯模型」

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