田中武司先生(昭和39年機械卒)が『(社)精密工学会名誉会員』の称号を受賞されました!

長年、機械工学科で教鞭を取られていた田中武司先生(昭和39年機械卒)が『(社)精密工学会名誉会員』の称号を受賞されました。おめでとうございます。

田中先生から、以下のコメントをいただきました。

「(社)精密工学会名誉会員の称号受賞」

平成29年3月14日の(社)精密工学会総会において、名誉会員に推薦されました。永年の活動を認められ、ここに名誉会員の称号を戴きましたことに対し、心から感謝しております。

昭和39(1964)年4月から大阪大学大学院工学研究科精密工学専攻に在籍することになり、それ以来現在まで、足掛け53年精密工学会の会員で、余り大した仕事もせず、恐縮いたしております。

最初に、精密工学会に研究発表したテーマは、ダイヤモンド砥粒の基本的性能に関する研究です。特に、鉄鋼材料の加工に対して、なにゆえ不向きなのかといったことが研究課題でした。ダイヤモンドの力学特性、摩擦・摩耗特性から、化学反応まで検証した結果を報告しております。不思議な縁ですが、今またダイヤモンドの加工に関する研究に携わっています。特に、紫外線励起加工によるダイヤモンドウェハーの平滑化の研究を行っていますが、これが最後の研究テーマになるかもしれません。世の中で最も硬いダイヤモンドの加工に難渋しています。あと何年か学会発表し、研究論文を書き、終わるものと思っております。

ところで、立命館大学の規約改正により、2017年4月1日にさかのぼり、立命館大学名誉教授の称号を戴きました。2017年7月31日に授与式があります。大学の英断に感謝しておりますと共に、精密工学会にも感謝いたしております。“名誉”という称号を戴いたのは2度目であり、1度あることは2度あるといわれているのは本当かもしれないと思っております。ことの序に,2度あることは3度あるなんて、全く自己中心的な思いに耽り、小器晩成型から下に染み出た番外晩成型の小心者が、浅学菲才を省みず、最後に残るのはやはり研究という夢想だけだなと、感慨に耽っている昨今です。

2017.6.吉日

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