機友会ニュースデジタル版第119回 光斎 翔貴 先生(山末研究室)「ライスボールセミナーでの発表内容」

皆様こんにちは,理工学部山末研究室に所属しております,グローバル・イノベーション研究機構所属の光斎です.先日のライスボールセミナーでの発表内容に関してご紹介したいと思います.当発表では「研究者として働く中でぼやっと感じたこと」というテーマで,私の研究分野の紹介と共に,独断と偏見ではありますが研究活動の中で感じた心構えや仕事の捉え方を発表しました.

私の研究の大きなテーマは資源・エネルギーです.人間の経済活動には資源やエネルギーは必須な要素であり,その中でも(1)国民生活、経済・社会活動、国防などに必要な量の資源・エネルギーを受容可能な価格で確保するための「エネルギー/資源セキュリティー」,(2)廃棄されていた製品や原材料などを新たな資源と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる「循環経済/サーキュラーエコノミー」,(3)廃棄物の分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の一連の「廃棄物処理」,といった分野における種々の問題解決に取り組んできました(下図).

機友会ニュースデジタル版第119回

この研究活動を行う上で常に心掛けている点がいくつかあります.まず,対研究の心構えとして紹介したのが,3つの目的(独自性,新規性,有用性)と3つのバランス(“新規分野の開拓 vs 既存分野におけるニッチの探求“,” 自分がしたい研究分野 vs 社会がもとめる研究分野“,” 業績が出やすい研究 vs 結果が出るまでに時間がかかる研究“)です.例えば,自分の研究活動の中で,仮に上記全ての目的を達成しうるものであったとしても,全ての時間を自分が最もしたいが結果が出るまでに時間が大幅にとられてしまう研究に充てたとすると,現在求められているキャリア形成においては戦略的ではないように感じます.次に対人の心構えとして紹介したのが,”研究での人との関わりはあくまで共同研究者であり,教員・学生というトップダウンの関係性ではない“ということです.授業と研究は異なり,研究打ち合わせは指導ではなく議論だと思っております.学生さんの中には,教員が純粋な疑問(例:なぜその研究をしているの?)を伝えると,否定された(この研究はしてはだめなのかな)と感じる方がおられます.教員側の”質問の仕方”,学生側の“受け取り方”における心構えは共有する必要があると感じます.

発表の後半では,おこがましい限りですが,これまでの研究活動を通して形成された私の独断と偏見を“仕事の選択”,“社会で求められる能力”,“グローバル人材”の3つの観点から現役の学生さんと共有しました.ここでは,“仕事の選択”をピックアップして記します.

仕事の選択をする上での指標として“感情面(好きなこと・憧れ)”と“理性面(得意なこと・適正)”の2軸があると思っております.私自身,これまで研究者になりたいなどとは一ミリも思ったことがなく,パイロット職に憧れがあり学部時代航空業界の就職活動をしておりましたが,身体的な問題で内々定取り消しをくらい“お祈りメール”を頂きました.ある程度適正は努力でカバーできると信じておりましたが,世の中にはどうしようもない適正の壁があると思い知り,感情面の観点から職を選ぶことのリスクは取るべきではないと考えるようになりました.もちろん,山末先生との出会いがなければ今このように研究者としてのお仕事ができる機会もなかったですが,業績が比較的公正に判断されやすく研究者に求められる/合う性格・適正が自分にはマッチしていると思っており,理性面からの仕事の選択は重要であると感じております.

最後に,リサーチオフィスや事務の皆様への提案として,いくつかの指標毎に優秀な成果を納めた研究者への報酬みたいな枠組みを作ってほしいと述べました.

あくまで私の独断と偏見であり客観的な事実をベースにした話ではないことだけ断っておきます.詳しくは当研究室までお越しください.

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