10月10日に開催された「NHK学生ロボコン2021~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~」に理工学部プロジェクト団体ロボット技術研究会(RRST)が出場し、特別賞を受賞しました。
NHK学生ロボコンの最大の特徴として、毎年大会のテーマやルールが変わります。今年のNHK学生ロボコンは「フィールドに設置されたポットを狙って矢を投げ入れる」というルールで開催されました。ルールの発表から本大会までの時間を有効に使い、有限の時間でテーマに応じて大型かつ高性能なロボットを設計・製作することが醍醐味かつ挑戦となります。
ロボット技術研究会は他大より少ない部員数で活動していましたが、チームメンバーの日々の努力の積み重ねにより、攻めと守りを担当する二機のロボットの製作をやり遂げました。今年のテーマに対して、矢の射出機構の「精度」や相手チームへの防御に入る「速度」が求められるので、ロボットに様々な新技術を導入し、試行錯誤を繰り返して精度の高い射出動作や有効な防御動作を実現しました。ロボットの製作や改良は難しい作業ではありますが、自分たちの設計やプログラミングによってロボットが動いた瞬間の感動は今もまだ心に残っています。
コロナ禍の影響で大会は延期となりましたが、私たちは本大会までの審査をすべて通り抜け、遂に出場を果たしました。第一試合の富山大学との対決で、長年ぶりの勝利を収めました。第二試合の東京大学との対決で戦い敗れ、残念ながら予選敗退となってしまいましたが、この試合によって自らの不足を認識し、良い経験となりました。さらに、他大との交流によって様々な発想の良い設計を目にすることができたので、将来の活動・学業に必ず役に立てると私は思います。
予選リーグの突破は叶わず悔しかったが、特別賞を受賞できた上、長年の念願である「本大会での勝利」も達成できました。この小さな一歩を踏み出せたのは決して私たちだけの力ではありません。ロボット技術研究会の先輩や、大学側のこれまで応援・サポートしていただいた教職員の方々を心から感謝しております。
今年の大会が終わったばかりですが、来年の大会テーマはすでに発表されています。喜びと悔しさを味わいながら、来年の大会に向けて準備はもう始まっています。今年の大会によって得られた貴重な経験と教訓を活用し、2022年のNHK学生ロボコンでさらなる目標に向けて、ロボットの性能をさらに向上させ、より良い成績を残すためにロボット技術研究会の皆さんと一緒に頑張っていきたいと私は思います。