機友会ニュースデジタル版第128回 新任教員の紹介 高崇先生

「新任の挨拶」
理工学部機械工学科 高崇 助教
  
 理工学部に着任いたしました高崇でございます.機械工学科に配属されております.これから,構造強度学研究室で,務めさせていただくことになりました.今後ともよろしくお願いいたします.
 小職は2016年に,広島大学工学研究科機械システム工学専攻材料力学研究室を選択し,約5年間同研究室において,勉学や研究に励んでおりました.在学中,指導教員や他の学生らと切磋琢磨しつつ研究に取り組む中で,研究活動自体を生涯の仕事としたいと強い希望を抱きました.複数の国際会議において,様々な研究者と議論をし,研究への興味が益々深化して,将来,研究を続けるという希望を深く持っております.そのためには,立命館大学に就職し,現在の研究を継続することが最善の選択であるとの結論に至りました.
 将来には,オリジナリティ,未知のものへの挑戦的な精神,国際的なコミュニケーションスキル,そしてより高いレベルへ向かうための粘り強さを求めている研究者になりたいという願望を持っております.さらに深い研究を目標とし,さらに良い研究を進むという強い意思を持って,培ってきた知識に加え,意欲的に新しい知識を取り入れ,外国人として日本を中心に国際社会に貢献できるような研究者でありたく思います.
  
「研究内容」
 宇宙開発は世界的競争の中にあり,我が国がイニシアチブを取って推進すべきであります.この中で,高速を超えて飛来する宇宙ゴミと宇宙構造物の破壊と損傷の問題は重要課題であると言えます.その回避のため,超高速変形における宇宙構造物用材料の熱・力学的挙動の測定は,非常に重要となります.しかしながら,試験法の限界から超高速度であるレベルの試験は困難であり,対応する速度領域における材料の熱・力学的挙動の解明は急務となっております.そこで,我々は,材料の熱・力学的挙動の評価,超高速度における熱・力学的挙動測定法の開発及びその高精度化などが主要なテーマとして,研究を取り組んでいます.
  
「学生へのメッセージ」
 最近,ボイジャー1号は太陽系から脱出したことを報告されております.太陽の重力を抜け出すため,16.7 m/sの第三宇宙速度を超えないではいけません.このような場合,高速を超えて飛来する宇宙ゴミと宇宙構造物の破壊と損傷問題の解明は急務となっております.従って,宇宙構造物用材料の熱・力学的挙動の測定にはチャレンジ的な要素を十分に含んでいると言えます.将来,航空宇宙に関する仕事を担いたい学生さんに対して,力学に関する知識が不可欠であります.是非責任を持って,懸命に成果が得られるよう,社会に貢献することに力を出しましょう. 
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