2019年9月4日(水)に、機械システム系2019 年度第1回見学会(日本精工(株)・石部工場)が、機友会滋賀支部との共催で開催されました。
今回の見学先は、地元・滋賀県の「日本精工(株)・石部工場」でした。日本精工(NSK)は、軸受(ベアリング)の世界的に有名な会社です。石部工場では自動車用各種軸受を生産しています。
今回は、参加された大学院生の感想を掲載します。
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NSK工場見学&BBQの感想
田口翔理
鳥山寿之教授のパワーMEMS研究室に所属しております、マイクロ機械コース修士2回生の田口と申します。
先日はNSK(日本精工)石部事業所の工場見学に行ってきました。機械工学科の人間として、一度ベアリングの製造現場を見てみたいと思っていました。外輪・内輪の機械加工から鋼球の挿入まで、製造工程の大部分が機械で自動化されていました。普段ベアリングは完成品の状態でしか見ることがないので、各工程を詳しく見ることができて満足です。
工場見学の最後の方では、VR(Virtual Reality)による現場の作業事故を体験しました。AIの技術がメーカーの製造現場にも取り入れられていることに驚きました。私が体験したものはフライス盤での事故のケースです。軍手をはめた状態でテーブル上の鉄くずを追い払おうと手を突っ込むと、軍手がドリルに巻き込まれ手に刺激が伝わりました(結構びっくりしました)。VR上で血だらけの指の断面が見え、リアリティーがありました。口頭だけの注意よりVR上で作業事故を体験した方が、より効果的に事故を防げることが理解できました。このようなVRを用いた事故防止の取り組みは、社内研修で取り入れられているそうです。
工場見学の後、学内のC-cubeでBBQが行われました。大学院生になってから研究室のメンバー以外の人と関わることがほとんどなかったので、今回のように他学年の学生やOBの方々と話をする機会は貴重でした(BBQに来ていた学生は、私以外全員学部生でした)。学部生と話をしているうちに、毎日授業が入っていた時のことや研究室選びで迷っていた時期などを思い出し、学部の頃が懐かしく感じました。OBの方々からは仕事の経験談を聞くことができ、非常に有意義でした。
現在は11月の学会発表に向け研究に取り組んでいます。修了までは研究活動を中心に学生生活を過ごしていきたいと思います。来年からはメーカーのエンジニアとして社会人になりますが、立命館で6年間学んだことを活かしていきたいと思います。