機友会ニュースデジタル版第139回①「2022年度機友会賞受賞者の方から受賞の感想いただきました」荒木 優宏さん

*機友会賞とは、立命館大学理工学部機械工学科とロボティクス学科において優秀な成績を修められ、機友会賞に値するものと認められた学生に贈られる賞です。受賞者(各学科1名)には、賞状と副賞が贈られます。

 この度は,機友会賞を受賞させていただき,誠にありがとうございます.これまで私にご助言,ご指導いただきました先生方,共に学んだ友人,そして,日々生活を支えてくれた家族に心より感謝申し上げます.
  
 私は学部時代において,課外活動では飛行機研究会に所属し,設計主任として鳥人間コンテスト出場へ向けた人力飛行機の設計,製作を行いましたが,出場する夢は叶いませんでした.しかし,人力飛行機の設計を通して,航空力学,流体力学,材料力学をはじめ,様々な専門知識を身に付け,それを実践する機会に恵まれました.そして,設計から製作まで,一連の過程を経験したことは,今後の研究活動の糧となっていくと考えています.また,私は2年間物理駆け込み寺の講師としても活動しています.物理駆け込み寺では,物理,数学に関する質疑応答を行っており,この講師経験を通して,基礎専門科目や専門科目の質問に対して,分かりやすく教える説明能力を培うことができました.そして,正課においては,一般教養や専門科目を含めた様々な授業を受講し,飛行機研究会などの課外活動と両立した結果,このような賞を受賞することができたと考えております.
  
 現在,私は徳田功教授のリズム工学研究室に所属し,通信を必要とせずに非線形振動子を位相同期させる研究を行っています.これは,トンネルや山奥など通信が行えない場所においても,デバイス間で時刻などの同期を可能にするというものです.この研究では,回路の知識や振動工学の知識など,学部の専門科目で学んだことよりもさらに専門的な知識が必要であり,理解して実践することが大変でした.しかし,研究室では徳田教授をはじめとした先輩方や友人達と議論する場があり,日々の研究を進めていく中で非常に大きな助けとなりました.
  
 今後は,引き続き大学院へ進学し,実機での実験に加えて近年話題となっている機械学習などの要素も取り入れることで,自身の研究をより発展させ,論文執筆や学会発表に精進したいと考えています.そして,機友会賞を受賞させていただいたことを励みに,今後の研究に取り組んでいきたいと思います.
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