機友会ニュースデジタル版第156回 新任教員の紹介 古田 幸三 先生

機友会の皆様,2026年4月に機械工学科機械創成工学コースの准教授として着任いたしました古田幸三と申します.立命館大学の一員として教育・研究に携わる機会を頂き,大変ありがたく存じます.

私は山口県下関市で生まれ,大学入学までを同地で過ごしました.2009年に京都大学へ入学し,学部から博士課程まで一貫して学び,博士(工学)を取得しました.その後,日本学術振興会特別研究員,京都大学での助教・准教授(いずれも任期付)を経て,この度立命館大学に赴任いたしました.これまで主に計算力学や構造・材料の最適設計,特にトポロジー最適化と呼ばれる分野の研究に取り組んで参りました.コンピュータを用いて構造の最適な形状や材料分布を導出可能な,新たな設計手法を構築することが私の研究内容になります.

ここで,これまで関わってきた研究について少しご紹介いたします.学生時代には,ナノメートルスケールやサブミクロンメートルスケールといった微視構造における熱伝導制御を対象に,最適設計手法の構築に取り組みました.このような微小スケールでは,熱が流体のような振る舞いを示すことが知られており,その特性を活かした新しい構造を創出するための設計法を検討しました.一方,大きなスケールでは,NEDO事業における電気自動車の軽量化プロジェクト(ISMA)にも参画し,企業や大学と連携しながら設計案の創出に取り組みました.そのほかにも,軽量かつ高剛性な工作機械構造の設計や,流体・音のダイオード特性を持つ流路・構造の検討など,多様なテーマに関わってきました.

私自身の専門は最適設計や計算力学という分野にありますが,実際の研究では,様々な分野の知見が不可欠になります.そのため,異なる専門を持つ方々と協力しながら研究を進めてきました.多様な視点を取り入れながら問題に向き合う過程は非常に刺激的であり,このような協働的な研究スタイルは自分に合っていると感じています.今後も分野にとらわれず,多くの方と連携しながら研究を深めていきたいと考えております.まずは学系内の先生方と積極的に交流させていただければ幸いです.

最後に,学生の皆さんへ一言お伝えしたいと思います.皆さんには,まず立命館大学で過ごす時間そのものを大切にしてほしいと思います.私自身,必ずしも講義一つひとつに強い期待・興味を持って通っていたわけではありませんでしたが,友人と過ごす日々や何気ない時間を通して,大学という場所が自分にとって大切な存在になっていきました.そのような「居場所」としての大学があることで,自然と学びや研究にも前向きに取り組めるようになるのではないかと思います.大学での経験は人それぞれですが,自分なりに楽しいと感じる時間を大切にしながら,少しずつ関心を広げていただくことで,皆さんの将来がより広がると信じています.

機友会の皆様,これからご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます.

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