「新任の挨拶」
今年度4月より理工学部ロボティクス学科に助教として着任いたしました瀧千波と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私は2010年に栃木県から立命館大学スポーツ健康科学部に進学いたしました。主にヒトを対象に身体運動のメカニズムなどに関する様々な研究を行ってきました。この度、学部こそ異なりますが、再び母校である度立命館に戻り、教育や研究に携わる機会をいただけたこと、大変光栄に思います。私のバックグラウンドである運動生理学や神経生理学と、ロボティクスという二つの領域を融合させ、ヒトの身体特性に基づいた新しい工学アプローチを模索していきたいと考えております。異分野からの参入にはなりますが、だからこそ見える視点を大切にし、貢献できるよう努めてまいります。
至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。
「研究内容」
なぜヒトは失敗するのか、といったテーマで研究を行っております。ロボットとヒトの違いの一つとして挙げられるのがヒトには個人間での差がある点ですが、私は個人内で発生する動作の変動に着目しております。ヒトは同一の動作を繰り返して実行しようとしてもロボットとは異なり、まったく同じ動作を繰り返す(出力する)ことはできません。例えば握力をイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、休憩をはさみながら疲労の影響が少ない条件で、何回も全力で握力の動作を繰り返してもらったとしても毎試行まったく同じ力の出力は難しい、ということです。この動作の変動が、何が原因で発生しているのかといったメカニズムを多角的に解明し、その変動を抑制することを目的として、研究を進めております。これらを明らかにすることで、運動制御に関する基礎的知見や、リハビリテーション現場やスポーツ現場での応用等、多岐にわたって生かすことができます。
「学生へのメッセージ」
何事も楽しみ、挑戦することを大切にしてください。私自身、大学時代は環境の変化に戸惑いながらも、たくさんの友人や先輩方、先生方に刺激を受けながら、多くのことに挑戦してきました。様々な実験への参加や学会経験など、今振り返っても楽しく充実した記憶ばかりです。もちろん挑戦には失敗はつきものですが、学生のうちであればいくらでもやり直しがききます。社会に出る前にたくさん失敗し、そこから多くのことを学んでいってください。
また、大学にはこれまで出会ったことがないような多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、皆さんの知的好奇心を満たすことができるような充実した施設があります。立命館で得られたこの縁を大切にし、せっかくなら「学費の元を取ってやる」というくらいの意気込みで、施設を活用し、先生方や友人たちと語らい、多くの本に触れてください。そうした経験の積み重ねが、皆さん自身の力になるはずです。
