機友会ニュースデジタル版第162回 新任教員の紹介 黒田 純平 先生

新任のご挨拶

2026年4月より、立命館大学理工学部機械工学科に助教として着任いたしました、黒田純平(くろだ じゅんぺい)と申します。このたび機友会ニュースにてご挨拶の機会をいただき、誠にありがとうございます。

私は神奈川県出身で、学部から大学院博士後期課程まで東海大学で学び、2026年3月に博士の学位を取得しました。その後、2026年4月より立命館大学理工学部機械工学科に着任いたしました。学生時代には、電磁力を利用したリニアアクチュエータに関する研究に取り組み、現在もその研究を発展させながら、教育・研究活動に携わっております。

私は、幼少期から特別に機械やものづくりに強い関心を持っていたわけではありません。子どもの頃は友人と外で遊ぶことも多く、現在のように機械工学の研究に携わることになるとは想像もしていませんでした。そのため、「幼い頃から機械が好きで、研究者を目指していた」というよりも、大学での学びや研究室での経験を通して、少しずつ研究の面白さに出会っていったという方が、私自身の歩みに近いように思います。

大学では研究室を選ぶ際にも、最初から明確に現在の研究分野を志望していたわけではありません。当時は、研究テーマそのものというよりも、指導してくださる先生のもとで学びたいという思いから研究室を選びました。そして、そこで与えられたテーマに取り組む中で、電磁力を利用したリニアアクチュエータの研究に出会いました。最初はわからないことばかりでしたが、解析や実験を進める中で、永久磁石の配置や磁束の流れ、コイルに作用する力の関係が少しずつ理解できるようになり、次第にこの分野の奥深さに惹かれていきました。

研究を続ける中で特に魅力を感じたのは、自分で考えた構造や工夫が、解析結果や実験結果として具体的に現れる点です。もちろん、研究では思い通りの結果が得られないことも多くあります。しかし、なぜ期待した結果にならなかったのかを考え、仮説を立て、条件を変えながら検討を重ねることで、少しずつ現象の理解が深まっていきます。そのような試行錯誤の過程を通して、研究の面白さや難しさを実感し、研究者としてこの分野に携わっていきたいと考えるようになりました。

現在取り組んでいる研究では、デュアルハルバッハ配列と呼ばれる永久磁石配列を用いたコンパクトなリニアアクチュエータの開発を目指しています。ハルバッハ配列は特定の方向に磁束を集中させることができる磁石配列です。この特徴を活用することで、コイルに作用する有効な磁束密度を高め、アクチュエータの推力向上を図ることが期待できます。単に電流を大きくして推力を増加させるのではなく、永久磁石の配置や磁束の流れを工夫することで、限られた空間内で効率よく推力を発生させることを目指しています。

学生の皆さんには、最初から明確な目標や強い興味がなくても、目の前の課題に向き合う中で、自分の関心や進む道が少しずつ見えてくることがあると伝えたいです。私自身も、はじめから現在の研究分野を強く志望していたわけではなく、与えられたテーマに取り組む中で、その面白さに気づいていきました。研究や実験では、思い通りにいかないことも多くありますが、その過程で考え、手を動かし、試行錯誤する経験は、将来どのような道に進むとしても大きな力になると思います。

私自身も、立命館大学に着任して間もない身であり、教育・研究の両面において学ぶことの多い日々を過ごしております。これから学生の皆さんとともに成長しながら、教育活動および研究活動に取り組んでまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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