機友会ニュースデジタル版第134回 平井 慎一 教授「ロボットレストラン」

ロボティクス学科の平井と申します.先日,ロボットレストランに行く機会がありました.羽田空港の近くにある AI_SCAPE という店です.「コックもウェイターもすべてがロボット」が謳い文句になっていました.外見はこのような感じです. 
席についてスマートフォンのアプリで注文します.注文を受けると,キッチンにあるロボットたちが食事を用意します.実際はレトルトです.レトルトのパックを取り出し(下図左),それをお湯の中に入れて温め,パックを切って中身をカップに入れます.そのカップをトレーに載せます(下図右). 
移動ロボットがトレーを運び(下図左),配膳ロボットがトレーを受け取ります(下図右). 
配膳ロボットがテーブルに近づき(下図左),トレーをテーブル上に載せます(下図右). 
最初の写真に「Future Lab」と書いてある通り,ロボットメーカーの実証実験施設という位置付けです.技術者の方々が常駐しており,オープン以来たびたびプログラムや運動軌道を修正しているとのことです.配膳ロボットがトレーを受け取るときやトレーをテーブル上に置くときは,ときどき失敗しています.そのときは人が修正してました.現在のロボットができること,できないことが良くわかるデモンストレーションと感じます.
  
ロボットを見学できる場所として,新千歳空港のチョコレート工場があります(下図左).ロイズのチョコレートを作る過程を窓越しに見学することができます.近いところでは,がんこ高瀬川二条苑で,活躍している配膳ロボットを見ることができます(下図右).また,加賀屋という温泉旅館での導入も有名です.個人的には見てみたいのですが,料金が高いので自分の宿泊は叶っていません. 
技術のデモンストレーションの場合も,実際の業務に貢献している場合もあります.「ロボット」という形態ではなくても,いろいろなシステムや技術が導入されていることを体験することが増えています.実世界でどのようなシステムや技術が必要であるかを,体験を通して見ていきたいと思います.
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