新任のご挨拶
機友会の皆様、初めまして。2026年4月に機械工学科准教授として着任しました、南部紘一郎(なんぶこういちろう)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私は2011年3月に名城大学大学院博士後期課程を修了したのち、鈴鹿工業高等専門学校機械工学科助教、豊田工業大学先端工学基礎学科助教、大阪産業大学機械工学科准教授を経て、このたび立命館大学に着任いたしました。教員生活は16年目となります。また、2021年からは技術士事務所を開設し、技術士および労働安全コンサルタントとして、中小企業の技術支援や安全面でのサポートにも携わっております。
専門は、金属材料の高機能化に寄与する表面改質および表面創成プロセスです。具体的には、浸炭焼入れ処理などの熱処理技術、ショットブラスト技術、さらにそれらを組み合わせた材料プロセス技術の開発に取り組んでいます。ショットブラスト処理に関しては、従来のように硬い粒子を被加工材に衝突させるショットピーニング処理ではなく、被加工材と同等、あるいはそれよりも柔らかい粒子を用いる「軟質粒子ピーニング処理」を提案し、従来法よりも疲労強度向上に有効であることを見出してきました。加えて、ショットブラスト処理による表面創成を金属材料の親水性・撥水性制御技術として応用し、着雪性制御に関する研究も進めています。また、処理プロセスの効率化を目的とした高効率ノズルの開発にも取り組んでいます。
熱処理技術の分野では、浸炭焼入れ処理の低ひずみ化を目的として、ヘテロ表面制御型浸炭焼入れ処理や、シミュレーションを利用した初期形状最適化手法の提案を行っています。このように、金属材料や材料強度を基盤としながらも、研究対象や手法は一つに限定せず、実験から解析まで幅広く扱っています。「広く浅く、面白そうなことに取り組む」ことをモットーに、これからも分野を横断しながら研究を進めていきたいと考えています。
私自身は三重県の鈴鹿高専出身ですが、同級生や高専教員時代の教え子にも立命館大学のOB・OGがおります。また研究面においても、立命館大学出身の方や、かつて立命館大学で教員をされていた先生方とのご縁があり、着任以前から立命館大学とのつながりを感じておりました。そのような大学にこのたび着任できましたことに、ご縁の大切さだけでなく、人生のおもしろさを感じております。 機友会の皆様とも、研究や学生教育を通じて新たなつながりを築いていけましたら幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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